2009年3月13日金曜日

random conversation


めがねをかけた坊主頭が、くわえ煙草で前の席に座った。
昼下がりのジャーマンベーカリー、読書中の私。
他にも席はたくさん空いてるっていうのに。

タバコをふかしながら話し始めようとする彼に
とりあえず一緒に座るなら、その臭いのを消すようにいうと
これは自分で買ったんじゃなくて人からもらったんだ
とぶつぶついいながら、もみ消した。

リシュケシュはどう?いいヨガの先生見つけた?
と軽く質問すると

ぼくはヨガしに来たんじゃなくて、
この偉大な人がグル(師匠)なんだ。
とラーマナマハリシの本を見せてきた。

ラーマナマハリシのアシュラムがあるのは南の山でしょう。
なんで、あなたはここにいるの?

と聞くと、すでに亡くなられたスワミジのお弟子さんが
去年彼の地元であるロシアにやってきて話をし、
すっかり感動してしまったらしい。
その人が住むリシュケシュの郊外を目指してやって来たそう。

実は、そのとき私が読んでいた本も
ラーマナマハリシの「Be as you are (邦訳)あるがままに」
だった。どうしようかな・・・と思ったけど、
本の表紙を見せてみる。

おお!君もスワミジの本を読んでいるのか!!
何と・・・すばらしい。スワミジ!!!
と、涙を浮かべながら表紙にある肖像に口付けし
それを自分の額にあてながら嗚咽始めた。

ここはリシュケシュ、平常心でいよう。
でも心の中で 読んでる本に、水分をつけないで欲しい~、
と思っていた。

ロシア語とサンスクリットは発音や単語が共通らしい。
マハムリトゥンジャイマントラを唱えて
これはもう、ロシアの言葉そのものなんだ!だって。

宿に帰って、ベランダで本を払い、続きを読み進める。
ラーマナマハリシが、タバコを吸う習慣を 有害な習慣だと
否定してる箇所にあたり、二重の意味でおかしくなる。

はじまりと終わり、原因と結果、肉体と健康もすべて
「私は I AM」でくるみこみ、
超越した真我の存在のみが宇宙の全てであると
伝え続けた、究極的な非二元論者の聖者と、
その生徒との遭遇について。

ロシア人はプーナのオショー・アシュラムにも多数来ていた。
経済の自由化の次は、魂の自由化が進行中?

そして絶えず流れる大きな川を前に、
もうそれ以上考えるのをやめた。

1 件のコメント:

nori さんのコメント...

こりゃ難しい話だ。

たばこはいかんなー(自戒の念を込めて・・・)