2009年2月18日水曜日

applying remedies

日曜日に行われたアーユルヴェーダ学会で知り合った、
Dr.ナシェールに会いに、街の反対側まで出かけた放課後。
ドイツにたびたびアーユルヴェーダの指導をしに通っていて
彼の地にアーユルヴェーダの学校を作ろうとしてる彼は
現在、プーナでイギリス、アメリカ、ドイツからの生徒を指導してる。
東西両側の人の陥りがちな癖やパターンがわかってる方なので
ざっくばらんな、つっこんだ質問もしやすく、
今後勉強を続けていく選択肢について相談をしました。
そして、ダール(豆)とローティー(小麦)の地味飯をとり夜8時。
三輪リクショーに乗って デコぼこ夜道を 家まで帰ったら、
縦に横に ガッタンXゴットン 揺られてX揺られて 
胃の中のものが攪拌されて、気持ちが悪い

だから、会計を終えた時に、
「アグニ(消化)のためにも、5分、10分休んでから行こう」
って言ったのに~、せわしなく帰りたがるシャンタールさん!

まあ一刻も早く帰りたがった、それにも理由はあって、
可愛そうに、彼女は忙しいスケジュールの連続に熱を出してる。
シュンティ(乾燥生姜)の粉末をペースト状に練ったものを
オデコに塗り塗りして、ベッドへ直行。
この季節に乱しやすいヴァータとカファからくる発熱に有効なのだそう。

私はというと、サンスクリットの語句が覚えられないので、今から勉強。
明日はどれだけ研修内容を理解したかをみる、最終試験なのです。
ブラーミン茶を飲むと記憶力が良くなるって本当なの?

授業で習ったことを、人体実験するのが楽しいです

2009年2月10日火曜日

life is sweet

ブログ読んでる 日本の友だちから、私がインド人化してる!
っていうメールが来たけど、どのあたりがしてるのかしら。

甘いもののことをマドゥーラといいます。
甘 塩 酸 辛 酸 渋 の6つの味の中で
ドーシャに関らず一番大きな割合を占めるべき味

甘いといっても砂糖やチョコのことではなく 
米やパン、牛乳や果物など
天然の甘みを指すのですが

味と感情は深い関係があって、甘い生活とか、
甘酸っぱいとか 甘いという味は特に
形容詞としても使われるくらいだけど

甘いものを、それが悪影響を及ぼす位まで食べ過ぎてしまう
場合、それは寂しかったり不安だったりして
人生の中での甘さ、充足感を求めての
代替行為のことが多いとアーユルヴェーダでは指摘してます 

じゃ、食べ物以外の甘い気にさせてくれるものって何でしょう
恋愛はあたりまえだけど
ヨガも終わった後 なんかお腹いっぱいな気分になるよね
ちっちゃい子供とぎゅーーっと頬ずりしたり
オイルマッサージや なんかも。

今日昼食後にレーズンを買ったとき
カウンターに作りたてのお菓子が並べられてたので
おじさんに「きれいだから写真とってもいい?」って
お願いして、このブログ写真撮りました。
そしたら、なんと、タダで一つくれました。

すごく嬉しかったけど、満腹だったので
道の子どもにあげたら、喜ばれた。
お腹も心もいっぱいのスイートで満たされました。

just say it

教室で 開始時刻が過ぎても現れない先生を待っていた。
隣に座ってたキラ(30才/イギリス/自然療法医/ピッタ・ヴァータ)が
「ああ、チャイが飲みたい」と声に出した まさにその瞬間に
構内を巡回してる チャイ屋さんが入ってきた。

口笛を鳴らして、喜ぶキラに 向かって

:欲しいものがあれば 口に出して 泣いて 宇宙に願いを訴えなさい
赤ちゃんの鳴き声を聞いた お母さんが駆けつけるように
助けが来るから:


っていうようなルミの詩を読んだけど、
今 キラの願い一瞬で叶ったね!
と言うと、

彼女は笑って 最近出席したヨガクラスで 
先生から聞いた話をお返しにしてくれた

:ちょっと離れたところにいる友だちに
振り向いて もらいたかったら
名前を呼ぶでしょう? 
一度で届かなかったら大きな声で、
または繰り返して呼ぶでしょう?

私たちがクラスでオームというマントラを唱えているときにも
神さまの注意をひくために
ウインクをして合図を送ってるんです:

いい話だ~! すてきなヨガの先生だ~!

お祈りするとき、あらためて言葉を考えるでしょう、
そして、外の現れに お願いする形をとることで、
自分が何をしたいか絞ったり、そのときの自分の心が、
靄の中から見えやすくなる力なんかが、ある気がします。

2009年2月9日月曜日

passing gas?

豆を食べすぎて、お腹が張ったり、
オナラがぷーぷーぷーぷー出たりして こまったことはないでしょうか。

私はベジタリアンだったとき、ヒヨコ豆やキドニービーンズを
食事に多用していて、悩まされていたわけです。
そのために一晩豆を水に漬けとく、とか 一度湯でこぼして水を代えるとか
試したけど、あんまり効果は無かった。

アシュウィン先生のところに滞在してたとき
英語は話せないけど、なぜか抜群にコミュニケーションがうまい
アシュウィン・ママと仲良くなって
台所に入りびたって お料理する所を見せてもらってました。

そのときに、恐ろしく臭いスパイスを彼女がよく使っていて
「これを使うと、おならが出なくなるのよ」と教えてくれた。

サンスクリット:hing
英語:asafetida
日本語:阿魏

というこのスパイスは、ヴァータを下げお腹に溜まったガスを下に散らし
消化器官をきれいにするスパイスとして
すべての台所に常備すべきもの、だそう。
学校ではhingashtak choornaという、
これを主体に8つのハーブをブレンドした
消化促進剤・アグニを活性化させる粉薬を実習で作り、
ギーと混ぜて食事の30分前に
採るように、先生にすすめられました。

好き嫌いに個人差のある匂いが広がってしまうため
調理するときは鍋を熱しギーを加えhingをほんの少し1/8 tsp 位
油の中に泳がせてから使うとマイルドになるそうです。

過剰摂取はピッタを上げるので気をつけて。

2009年2月7日土曜日

flavor of health


健康によいものって無味乾燥な味付けなことが多いけど
アーユルヴェーダは ぼーっとした味の無いものは
感覚器官をボケさせるので よろしくない としていて
(持ってる機能は使ってあげないと衰えちゃうから)
甘 塩 酢 苦 辛 渋 の6つの味を きちんとつけて 
食べる人が喜んで美味しく ポジティブ バイブでいただくことが
栄養の質も 効果的に 摂取されるようになる と考える

「食べ物も薬も美味しくないとダメ」 っていうのが、
もう禁欲的な自然療法や、微妙な味を味わう食事が良しとされる
風習からみると驚き。

「不味いゼ、つまり これこそは 身体にいいに違いない」
っていう青汁CM的な理屈が信じられてるけど それは やはり 大方
長続きしないし、 まずい食べ物は身体も緊張して硬く閉じちゃうから 
味は 気にかけて 良くしてあげるんだそうです   

チーズとワインのマリアージュっていう言葉のように
それと同じような いわゆる化学反応、結びつきが
食べるものや 見るもの 聞くこと 
体験する、すべての感覚器官において 起こって
二つの極の間を ちょっとずつ 引っ張り合いっこしてる

極A 疲れて老化を促進する方(不調和) 
vs
極B 潤わせて若返りを促進する方(調和)

自分にとっての適切さとは、何だろう。
それは人に言われてとか、メディアで見たからではなくて、
オリジナルのユニークな自分が時間をかけて探っていくもの
年齢や季節やその日の状態によって 揺れ動くもの

5つの飲物が自分の前に並んでいたら
そのとき、どれを選ぶか判断する基準と賢さを持っているか。

基本方針は:
しっかり食べて しっかり出して 出し切ってから しっかり食べる しっかり運動して しっかり休む 
疲れきるまで頑張らない  大切な人たちとおしゃべりをして 心の栄養補給を楽しむ

健康は、病気が不在なこと(absence of dis-ease)じゃなくて 
もっとポジティブで積極的で豊かなさま

誰かが無邪気な面白いことを言って 
部屋中の皆で、涙が出るくらいの笑いを共有したり
朝 チャイを飲みながら 日なたぼっこをしみじみしてるときに、
体全部の細胞が、喜んで光ってるような気がする。
そこに健康とすごく重なってる 何かがあるような感がある。

visit to the hospital


先週と今週は お医者さんについて色んな患者さんを回りました。
4年間悪性の関節炎を患っている女性は 
西洋の病院でステロイド治療を続け もぐらたたきに疲れて 
時間はかかるけど 根っこからきちんと治してくれるという認識で
アーユルヴェーダに方向転換 (こういう人多い)
体のポジションをちょっと変えるだけでも 顔をしかめ苦しそう
でも、痛みが無いときは 笑顔をうかべていて少女みたいに若々しい
一週間の入院で知覚する症状が20%改善したそうで
旦那さんと5歳の娘さんが傍らに付き添っていた。
家族が寄り添ってると、こっちも見ててほっとする。

もう一人の女性は 余命一ヶ月と言われている末期がんの患者 
B型肝炎からガンを起こして 素人でも分かるくらい顔に黄色の影が出ている。
死が訪れることが 分かっている人の脈を 初めて とらせてもらいました
本人には希望が無いことは知らされてない、
とお医者さんは言ってたけど
彼女のすっきりした か細い笑顔を見てると
本当は分かってるんじゃないかな、とせつない気になった。
2人とも私と同じ年です。
ときどき スカした態度をとってしまうけど
与えられてるものに感謝して、自分にしかできないやり方で
しっかり命を生き抜こうと、真面目に思った。

2009年2月6日金曜日

what about breakfast



スパイス大国 インドでは唐辛子が好まれてるので
気をつけないと、せっかく注文した料理が辛くて
舌が燃えて しかたがない なんってはめにも陥ることがあり
注文はコンサバにならざるをえません。

朝 ヨガを受けたあと 朝ごはんをゆっくり外で食べて チャイを飲み
そのまま病院または学校に行くってパターンが好きなのだけど

ドーサという パリパリのクレープのような食べ物を南インドで味わってから
朝食はそればかり頼んでいる。

urad dal という黒い小さな豆の皮をむいたものの粉と
米粉を1:3くらいの割合で水と混ぜては
一晩発酵させて、薄く延ばして焼くもの。

ドーサの中には、ココナッツと香草だったり、
マサラで味付けしたジャガイモだったり
添え物としてココナッツのチャツネと 
名前忘れたけど甘辛い汁物が付いてきて
たいへん栄養価も高く、カリカリ×しっとりで美味しいものです。

・・・

学校の近くのpure veg(卵を使わないベジタリアン)レストランで
ついに全種類のドーサを制覇しました。

新しいものにチャレンジしないと
人間成長が無いでしょう!
と思い、それが 何なのか分からなかったけど
大体メニューの中の位置と値段でこれはいける!と見当をつけた
assorted pakoda(パコダの盛り合わせ)を指差注文しました

おでこに赤いクムクムの粉をつけた給仕さんは
無表情で頷いて奥に引っ込み 

出てきたものは 皿に山盛りの 天ぷらでした
しかも 中身が伺えない程ぶ厚い衣に包まれた天ぷら~

でもこの日は 一人だったので 
一緒に青ざめてくれる もしくは笑い飛ばしてくれる
友達もおらず
「私はpakodaが食べたかったのよ」という顔をして口にしたら
一個目の中身は 青唐辛子でした 舌炎

けっきょく ドーサを頼みなおして 甘いチャイも頼んで口直し

ドーサと キチャリ(豆と米のお粥) と ターリー(セットメニュー) だけで
もう旅のご飯はまかなえるかも・・・ という気持ちと

でも危険を恐れず 新しいメニューにチャレンジし続けるべきか?!
でゆれるのでした。